先日、島根県の出雲市にある出雲大社を観光ガイドの方と一緒に参拝する機会があり、出雲大社の参拝のポイントや境内での見所など詳しく教えてもらいました。
何も調べずに行くと知り得ないことばかりでしたので、とても参考になりました。
すぐにでもその辺にいる一般の観光客の方に色々教えたいくらいでしたが、さすがにそれは恥ずかしいので、この記事で紹介したいと思います。
今から出雲大社に参拝される方に是非知っておいて欲しい内容ですので、是非ご覧下さい。
参拝するときに知っておきたいポイント(3点)
参拝するときに最低限知っておいてもらいたいポイントはこの3点です。
ここだけでも押さえてもらえば、とりあえず大丈夫だと思います。
- 出雲大社は縁結びの神様の大国主命(おおくにぬしのみこと)が奉られている
- 参拝するときは、2礼4拍1礼で行う
- 本殿でお願いごとをした後に、本殿の西側でも再度念押しを行うこと。
利用したガイド
今回私が利用したガイドは、「出雲大社ご参拝定時ガイド」というものです。
1日に3回開催(10時、13時、15時)
金額は500円/人
所用時間は約90分
当日受付OKで、電話予約も可能
受付は神門通りの観光案内所(神門通りおもてなしステーション)
※出発もここからになります。
私は当日受付で参加させてもらいました。
私が参加した会は、参加者が多く全員で17名の参加でした。
17名に対して、1人のガイドの方が案内をしてくださいました。
参加者が多くなるとガイドの人も増えるようです。
他にもいくつかあるようですので、ガイドに興味のある方は、旅の予定に合わせて選択されるといいと思います。
ガイドの経路
ガイドさんと一緒に回った順序は以下の通りです。
観光案内所→勢溜(せいだまり)→祓社(はらいのやしろ)→手水舎→本殿→素鵞社(そがのやしろ)→本殿西側→神楽殿(かぐらでん)
勢溜(せいだまり)へ
この写真が勢溜の鳥居です。
皆さんもどこかでご覧になったことがあるかもしれません。
駅伝ファンの方ならご存じかと思いますが、この鳥居の前が大学三大駅伝の一つである、出雲駅伝のスタート地点となっています。
また、昔はこの辺りに芝居小屋があったりして、多くの人で賑わっていたそうです。
祓社(はらいのやしろ)へ
正門の鳥居を一礼してくぐりまして、次は参道に入っていきます。
参道の中央は神様が通る道と言われていますので、参道の中央は避けて進んで行きます。
右でも左でもどちらでも良いようですが、次に向かう祓社(はらいのやしろ)は参道の進行方向右手にありますので、右側を進んでいきます。
(写真を撮り忘れたので、ぐるなびさんのサイトから借用してます)
ここで、今までの罪や汚れを落とします。
汚れのないきれいな心で参拝をするためです。
2礼4拍1礼の4拍の後に、ガイドさんと一緒に「はらいたまえ~、清めたまえ~」と声に出して言いました。
通常は、心の中で念じればいいと思います。
手水舎へ
祓社(はらいのやしろ)からは参道の左側を歩いて進みました。
出雲大社の参道は下りになっているのですが、全国的にも下りの参道は珍しく、一般的に登りの参道になっているそうです。
参道を下ると手水舎が出てきます。
ここで、手と口を清めます。
手水舎周辺にもいくつか見所があります。
因幡の白うさぎの像
ひとつめは因幡の白うさぎの像です。
出雲大社の神様である大国主命の有名なお話の、因幡の白うさぎについて
写真にあるような像があります。
因幡の白うさぎのお話ってどんなのか知らない方、忘れてしまった方はこちらをご覧下さい。
「幸魂、奇魂」の像
参道を挟んで反対側に、こんな像もあります。
こちらは、ガイドさんがパワースポットであるとおっしゃられていました。
こちらについては、私のスピリチュアルな知人もパワースポットであるとおっしゃっていました。
本当かどうか分かりませんが、こんな風に大国主命と同じポーズで写真を撮るとなお良いとか。
※私はこの画像を待ち受け画面にしています。笑
銅の鳥居
こちらは、400年前に長州藩の毛利綱広さんが奉納したものです。
また、この銅の鳥居には、その昔、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が出雲大社の神様であったことが刻まれています。
詳しい歴史のことはよく分かりませんが、少なくともこの鳥居が奉納された時は素戔嗚尊(スサノオノミコト)が出雲大社の神様として奉られていたようです。
本殿でお参り
先ほどの銅の鳥居をくぐりまして、次は本殿にお参りをします。
本殿にお参りするときも2礼4拍手1礼で行います。
4拍手の後に両手を合わせてお願いごとを行いますが、「住所、氏名、お願いごと」の順で神様に願うといいそうです。
住所と名前が分からないと願いを叶えようがないとか。
本殿周辺での見所は、地面に記されている赤い丸です。
写真にあるような赤い丸が何カ所か記されています。
これは、大昔出雲大社の本殿が高さ48m程の高さだった時があるとされていて、そのときの柱が発掘された場所を表しています。
本当か分かりませんが、大国主命(おおくにぬしのみこと)が大黒様とも呼ばれていることから、この柱が大黒柱の語源にもなっているとか。
素鵞社(そがのやしろ)へ
本殿でお参りしたあとは、本殿を反時計回りに回って、本殿の後ろにある素鵞社(そがのやしろ)に向かいます。
途中、本殿の東側に東十九社(ひがしじゅうくしゃ)というものがあります。反対側の西側にも同様の建物があるのですが、こちらは神様のホテルであると言われています。
(こちらも写真撮り忘れて出雲大社御朱印さんから借用しました)
ご存じの方も多いかとは思いますが、出雲大社のある出雲では、旧暦の10月が神在月と呼ばれています(全国的には、神無月と呼ばれています)。
旧暦の10月は日本全国の神様がこの出雲大社に集まることからそう言われています。
全国の神様が出雲大社に来て、仕事の縁、男女の縁、健康の縁などをどうするかを会議するのですが、滞在期間が1週間程度あって、そのときに全国の神様が宿泊されるところがこの十九社となっています。
通常は、この十九社も扉が閉じられていますが、神在月の期間には扉が開かれているそうです。
今年は、11月6日の午後7時から神迎際が始まり、約1週間程度、全国の神様がご滞在されるということでした。
神様が集まっている時にも出雲大社に行ってみたいですね。
詳しいスケジュールは出雲大社のHPをご覧下さい。
ちなみに、ご縁の会議自体は、出雲大社の西側にある上宮(かりのみや)で行われるそうです。
また、会議終了後には打ち上げもあるのですが、打ち上げ会場は出雲大社から少し離れた、斐川町の万九千(まんくせん)神社で行われるそうです。
もし時間があればそちらに寄ってみるのもいいかもしれません。
本殿をぐるっと回りまして、本殿の裏側に素鵞社があります。
こちらは素戔嗚尊(スサノオノミコト)が奉ってあります。
この裏側まで回られる方はそこまで多くはありませんが、結構いらっしゃいます。
素鵞社の裏側に回ると、建物の軒下に砂が置いてあります。
この砂を持って帰ってお庭などにまくと御利益があると言われています。
しかし、砂を持って帰るには条件があって、出雲大社の西側に稲佐の浜という砂浜があるのですが、そこの砂を持ってこないといけません。
稲佐の浜の砂を入れて、御利益のある砂を持って帰るという流れになります。
どういう背景でそういう参拝方法になったのかまでは分かりませんが、ご興味のある方はやってみて下さい。
本殿の西側へ
本殿をぐるっと回って、素鵞社の参拝も済んだら、最後に大事なことがあります。
それは、本殿の西側で、本殿でお願いしたことを念押しすることです。
本殿に大国主命のご神体がありますが、実はそれは西側を向いているのです。
本殿西側にも拝むところがありますので、そこで、また2礼4拍1礼を行い、4拍後に先ほどの願いごとを宜しくお願いします。と念押しするのが昔からの習わしとなっているそうです。
(こちらも写真撮り忘れて、むさしの散歩日記さんから画像を借用しました)
皆さんも忘れずに、西側で念押ししましょう。
神楽殿(かぐらでん)へ
ガイドツアーの最後は、大しめ縄で有名な神楽殿に向かいます。
しめ縄の重さは約5t。島根県の飯南町というところで作られているそうです。
しめ縄の本体は雲を表し、しめこは雨、しで(紙の部分)は稲妻を表しているそうです。
神楽殿(かぐらでん)は、結婚式などが行われる場所ですので、特に特別な歴史的背景はなさそうな感じでした。
ガイドさんも大しめ縄のことだけを説明されていました。
何も知らずに来た人は、ここが一番の観光スポットだと勘違いしてしまうかもしれません。
大しめ縄は確かに凄いですが、正門から入って本殿に参拝するというルートで観光して欲しいです。
少なくともこの記事を読んだ方は、そのようにして頂けたら嬉しいです。
まとめ
色々書きましたが、出雲大社に参拝するときに押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- 出雲大社は縁結びの神様の大国主命(おおくにぬしのみこと)が奉られている
- 参拝するときは、2礼4拍1礼で行う
- 本殿でお願いごとをした後に、本殿の西側でも再度念押しを行うこと。
間違っても神楽殿だけ見て帰ることのないように宜しくお願いします。
今回、私自身初めて観光ガイドというものを利用させて頂きました。
ガイドさんと一緒に歩くと、知らないことを教えてもらえて、観光の楽しみを増やしてもらえましたので、参加して良かったと思いました。
また機会があればどこかの観光地でガイドさん付きで観光したいと思います。
以上で終わります。
最後まで読んで下さった方ありがとうございました。素敵な出雲大社の旅にして下さい。
島根の美味しいおそば屋さんをまとめました。
良かったら参考にしてみてください。
皆様に素敵なご縁がありますように。
おまけ(相撲好きの人へ)
出雲大社には、相撲の始祖と言われている野見宿禰(のみのすくね)を奉っているところもあります。
参道近くに土俵がある場所があるのですが、その近くです。
相撲好きの方は一度足を運んでみて下さい。
出雲大社の大遷宮の際には、白鵬や日馬富士も来て土俵入りの儀式もされたみたいです。掲示板に今の番付表も貼ってありました。
野見宿禰(のみのすくね)は、はにわの考案者であるとも言われており、文武両道の神様としても知られています。相撲好きだけではなく、スポーツと勉強を頑張りたいと思っている方にも是非一度寄ってもらいたいポイントです。
以上余談でした。
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