全国中学校サッカー大会に参加してきました

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8月の中旬に開催された、全国中学校サッカー大会に2泊3日で参加してきました。

何も知らず近隣派遣でふらーっと参加しましたが、開催県の1級審判、全国の女子1級審判、S級インストラクターが集まっており、何やらすごいことになっていました。

知らないことも多くありましたので、記事として残したいと思います。ご興味のある方はどうぞ。

全国中学校サッカー大会とは

その名の通り、中学校のサッカー部の日本一を決める大会です。今年で49回目の開催でした。

大会に参加できるのは、各地域の大会の上位チームだけです。

今年は全国32チームが集まっていました。

昨年まで、青森山田中が4連覇をしていましたが、今年は宮崎県の日章学園中が優勝し、青森山田中の5連覇は叶いませんでした。

青森山田中は決勝まで勝ち上がっていましたので、あと1勝すれば5連覇でした。

勝ち続けるのって難しいですね。

↓JFAのサイト

http://www.jfa.jp/match/alljapan_juniorhs_2018/

審判員にとってこの大会の位置づけは

この大会は、女子2級(1級候補)の女子1級昇格試験にあてられていました。

いつからそうなっているかは知りませんが、近年はそのようになっているようです(全然知りませんでした)。

今回は、全国各地から5名の女子1級候補が集まっていました。

女子1級候補の方達は、到着するなり筆記試験があったようです。

また、大会期間中は主に主審を担当し、S級ないし1級のインストラクターにチェックされながら実技審査が行われていました。

5名とも若くして(たぶん20代前半)、女子1級を目指すなんて本当に凄いなあと感心しておりました。無事全員が合格できていることを願っています。

ただ、その5名だけでは大会期間中の主審の数が不足していますので、それ以外の試合は基本的には女子1級の方が担当していました。

なので、女子1級の方も全国から8名来ていました。

日本の女子のトップに近い審判員の方に13名もお目にかかれたということで、なかなか貴重な体験であったと感じております。

さらに、女子1級の昇格試験とあって、インストラクター陣も非常に豪華な顔ぶれでした。

女子S級インストラクターの山岸さんと鮎貝さんの2名が来られていました。

どちらも、国際審判としてご活躍された方です。2人とも凄い人オーラが出ていました。

山岸さん情報

http://www.jfa.jp/referee/profile/history/yamagishi_sachiko.html

鮎貝さん情報

http://www.jfa.jp/referee/news/00005047/

一方、私も含む男性の2級審判員はといいますと、基本的には、副審と4審を担当し、女子1級ないし女子1級候補のサポート役に徹するといった感じでした。

私も女子1級の方と組み、副審を2試合こなしました。

私が組ませて頂いた女子1級の方は、試合前の打ち合わせやその後の振り返りの会話の中で感じましたが、とても謙虚で真面目で人間的に非常に魅力的な方でした。

普通の仕事もやりつつ女子1級として活動されているということでしたが、今後国際レフェリー目指して頑張って欲しいと思いました。

ちなみに余談ですが、女子1級の方達は、ポラール着用率が高かったです。

こんなやつを使用されていました。


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大会期間中の夜は研修

こういう大会の夜は大体研修があります。この大会も研修がありました。

大事だと思ったことをピックアップして紹介したいと思います。

大会要項について

大会の前日に、大会要項について講義がありました。

中体連特有のルールがあり、それについて解説がありました。

試合中の交代時に、フィールドの外に選手が出る時は基本的に本部側のハーフウェーライン付近から出さないといけないと説明を受けました。

競技規則上は、フィールドのどこから出ても問題はないのですが、中体連では選手の安全に配慮し、交代した選手がベンチの目の届かないところで倒れたりした場合に対処が遅れるため、必ずベンチに近いところから出すようにしているそうです。

また、トレーナーがいる場合、トレーナーはベンチには入れず、両コーナーフラッグ付近にあるトレーナーテントというところに待機しないといけないことになっていました。

トレーナーによる治療もそのテントの中で実施しないといけないようでした。

これについては、理由はよく分かりません。

どちらも中体連特有の決まりのようです。次回以降参加される方は把握されておくと良いと思います。

1級インストラクターによる講義

まず最初に審判に求められることについて解説がありました。その方曰く、

「U-15のサッカー選手にはカオス的な状況を判断する力が求められている。

審判には対応力(次の状況の予測)が求められている。」

とのことでした。

対応力(次の状況の予測)を高めるたには、試合の展開を考えることが大事で、チーム内のキーパーソンは誰か、それぞれのチームの攻め方や守り方はどんな風になっているのか、チーム、選手が何をしようとしているのか。

こういったことを試合中に念頭においてポジショニングをして欲しいとおっしゃっていました。

また、格言のように、主審のベストポジションはないとおっしゃっており、ベターポジションの積み重ねることがより良い判定につながる。ベストポジションはワーストポジションになる可能性が高いということでした。

ゴールキック時のポジションひとつとってみても、選手が縦の関係で競り合うのか、それとも横の関係で競り合うのか、どちらが競り合いに勝ちそうかなどを考慮し、より良いベターポジションを取るように常に努力していって欲しいということをおっしゃっていました。

自分が主審をするときは、なぜそこのポジションにいたのかと問われた時に、きちんと理由が言えるようにしていくと同時に、常により良いポジションはどこだったのか反省していきたいと思いました。

まとめ

今回初めて、全国中学校サッカー大会に参加させて頂きました。

私個人的には、この大会が女子1級の実技試験になっていることを知ったのが、一番の発見でした。全国各地で行われていますので、なかなか現地でお目にかかれない大会ですが、これから女子審判界を担うポープが頑張っていますのでそういった目線で試合を観戦しても面白いのではと思いました。

今後も近隣で開催されるこういった全国大会に呼んでもらえるように引き続き頑張っていきたいと思います。

最後に、大会の開催に当たっては、開催県のサッカー関係者の皆さんがお盆返上で準備されていたとお聞きしました。

開催県の審判員の方もほぼ総動員で準備から色んな対応にあたられており、全国大会の運営というのはとても大変であると感じました。準備にあたられた皆様本当にお連れ様でした。

以上最後まで読んで下さった方ありがとうございました。

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