こんにちは。さらしんです。
先日サッカーの審判をしている中で疑問に思う事象があったので共有したいと思います。
この事象は人によって意見が分かれるかもしれません。
恐らく、正解もないのかなと思っています。
そんなこともあるんだなぁというくらいで読んでもらえたらと思います。
もしかしたら次担当する試合で似たようなことが起きるかもしれません。
試合で起きた事象は
試合で起きた事象を説明します。
場所は、センターサークル付近。
Aチームが直接フリーキックとなる反則を行い、Bチームの直接フリーキックの場面。
Bチームはクイックリスタートを仕掛け、6mくらい離れた味方の選手に向けてグラウンダーの結構強めのパスをした。
フリーキックの地点とパスの受け手の選手のちょうど中間くらい(ポイントから3mくらいの場所)で、Aチームの選手がキッカーの死角からスライディングをしてきれいにパスカットした。
パスカットも運良くたまたま足元に収まったという感じ。
というこんな事象です。
こんな事象が起きたら皆さんどのように対応されるでしょうか。
競技規則にはどう書いてあるか
第17条のフリーキックのところを見てみると、
ボールがインプレーになるまで、すべての相手競技者は、
・自分のゴールポスト間のゴールラインに立った場合を除いて、9.15m(10ヤード)以上ボールから離れなければならない
競技規則より
一方で、このような記載もあります。
フリーキックが行われるとき、相手競技者が規定の距離よりボールの近くにいる場合、アドバンテージが適用できる場合を除いて、キックは再び行われる。ただし、競技者がフリーキックをすばやく行って、ボールから9.15m(10ヤード)離れていない相手競技者がボールをインターセプトした場合、主審はプレーを続けさせる。しかしながら、相手競技者が意図的にフリーキックを妨害した場合、その競技者は、プレーの再開を遅らせたことで警告されなければならない。
競技規則より
競技規則には、クイックリスタートでかつインターセプトであった場合は、距離を守っていなくてもそのままプレー続行で良いと記載されています。
考慮のポイント
考慮の1番のポイントは、スライディングをしてパスカットをしたプレーが、妨害かインターセプトかというところになるかなと思います。
しかし、妨害とインターセプトの線引きって結構難しいですよね。
妨害のイメージ
妨害となると、ボールの前に立ってキッカーがボールを蹴れないようにしたり、蹴られたボールに対して、至近距離で足を出してブロックするというイメージ。
インターセプトのイメージ
相手のパスを受け手の前でパスカットし、しっかり自分の意図通りにコントロールしているという感じです。
また、ボールがキッカーから蹴られてからある程度はボールが動いている時間があるようなイメージです。
今回のケースはどっちともとれる!?
今回のケースはどっちともとれるのかなと思います。
あからさまな妨害ではないにしろ、完全なインターセプトかと言われれば少し疑問が残るような感じです。
きれいにパスカットはしていたものの、たまたま足元に収まったという表現が当てはまる感じだったので、妨害と言われれば妨害なのかなという感じです。
いずれにせよ自分の意見を持って判定しよう
ということで、結局どっちが正しいのかという答えはないと思うのですが、こういう事象を経験して思うのは、競技規則をしっかり読み込んでおくことが大事だと思いました。
クイックリスタートでインターセプトであれば、9.15m離れていなくてもOK。ということを知っているかどうか。
また、それを踏まえた上で自分なりの意見を持ってその場で判定できているかどうか。
試合後の反省会などでも、自分はこう判断したので、こう判定しましたとしっかり言えるようにならないといけないと思いました。
間違ってしまうこともあるかもしれませんが、そのときはその失敗を次に活かすだけですし、正解のない事象もたくさんありますので。
しっかりと自分なりの意見を持って色んな事象を判定していきたいと改めて感じました。
また、今回自分は4審でこの事象に遭遇しました。
主審はインターセプトとみて、プレー続行されていました。
フリーキックを行った側のベンチから、結構強めのクレームが出てしまっていたのですが、自分自身うまく対応できませんでした。
「主審の見解は恐らくインターセプトで、インターセプトであれば9.15m離れていなくてもOKです。」などとパッと伝えられていると、その後の運営もスムーズだったかなと思ったりしてます。
まあ、こうやって色んな事象を経験して、引き出しが増えていくのかなとも思ったりしています。
とりとめのない記事ですが、皆さんの引き出しも増えたなら嬉しいなと思います。
以上最後まで読んでくださってありがとうございました。
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