2018年開幕前研修に参加してきました(講義編)

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先日、2018年の開幕前研修に参加してきましたので、その内容を書いていきたいと思います。

幾つかの県の2級審判が対象で、今年地域主催のリーグや大会で割り当てを担当したい方が任意で参加する研修でした。

講義とテストが用意されており、今回は講義の内容について書きます。

講義については、大きく分けると以下の通りでした。

・昨年の振り返り

・今年のテーマ

・審判員のフィジカル

・判定基準

覚えている範囲で書いていきます。

昨年の振り返りについて

監督者会議で審判についてアンケートをとった内容が紹介されていました。

監督さんが審判員に求めるものとして、いくつか紹介すると、

・判定に一貫性をもたせて欲しい(特に警告や退場の基準)

・アドバンテージの適用きちんとして欲しい

・コミュニケーションをとって欲しい(選手や副審と)

こういった内容でした。

チームの監督さんも審判員に対して色々思うところがあるのですね。

でもそりゃそうですよね。審判の判定によって勝敗が分かれる時もあるのですからね。

また、少数派の意見として、

・威圧的な態度はやめて欲しいというものもありました。

私自身は威圧的な審判って見たことないのですが、上のカテゴリーにいけばそういった方もいらっしゃるようです。

今年のテーマについて

今年のテーマ

(急がば回れ)打ち合わせの大切さ

私はこの研修会自体初めての参加でしたので知りませんでしたが、毎年テーマを決めて、1年間取り組んでいるとのことでした。

去年のものは難しい横文字で、忘れました。

今年は、試合前の打ち合わせをきちんと行って試合に臨みましょうということでした。

サッカーの審判員は試合前に4人で必ず打ち合わせを行っています。

講義の中では、打ち合わせをするときの優先順位について話がありました。

オフサイド、ベンチコントロール、ファウル、マネジメント、懲戒、得点、ポジショニング、さし違い、シークレットサイン、PK

この10項目の優先順位について話がありました。皆さんはどう考えられますか?

講義中は、写真にある菱形に配置された空欄を埋めさせられました。

資料も合わせて載せておきます。

この考え方としては、試合の結果を大きく左右するものについては、優先順位が高く、試合結果に影響しないものは優先順位が低くてもいいよということです。

得点、懲戒(警告や退場)、PKに関わる事象が起こった時にどのように対応するのか、打ち合わせ時には欠かさず話して決めておきたいと改めて思いました。

審判員のフィジカルについて

最近審判員のフィジカルの強化について注目が集まっていて、フィジカル強化専用のインストラクターみたいな資格が新しくできたようです(詳しくは忘れました)。

今回は、その資格を持った方が講義をしてくださいました。

サッカー自体が昔と比べて、試合の展開がかなり早くなってきており、それによって審判に求められるフィジカルも変わってきているという内容でした。

特に、以下二つが求められてきているとのことでした。

・爆発的な加速

・短いスプリント(ダッシュ)の繰り返し

また、フィジカル能力が判定の正確性につながっているというデータも示されていて、フィジカル能力の大切さを頭では理解することはできました(体はついてきませんが)。

そういったこともあり、審判員の体力テストも昔と比べ変わってきています。

一昔前:クーパー走(12分間走)

近年:150mダッシュ→50m歩く の繰り返し

今年から:75mダッシュ→25m歩く の繰り返し

今年からの体力テストは、1級基準でいうと、

75mダッシュは15秒以内

25m歩きは18秒

これを40回行うことになっています。

私は半分もいかずに撃沈しました(ちーん)。

判定基準について

この内容については、まずミスジャッジを引き起こす要素は何があるのかを数人のグループで話し合いました。

ミスジャッジをしないためにどうしたら良いのかは考えたことはありましたが、ミスジャッジするためにどうしたら良いかとは考えてことはなく、とても新鮮でした。

各グループが考えた要素(例えばルールを理解していない、ポジショニングが悪いなど)を大きく分けると、「事前の準備不足」が6割、「メンタル(精神)」が2割くらいを占めていました。

ということで、結論としては、事前の準備が一番大事ということでした。

競技規則を正しく理解しておく、動けるように日頃から体力トレーニングしておくなど。

これによって、6割のミスジャッジを減らすことができるようになり、さらに、しっかり準備しておくことによって、自分の判定に自信も持てることにつながり、メンタルも強くなり、メンタルが弱いことによるミスジャッジも減らすことができるということでした。

なるほどと。納得です。

私はミスジャッジを結構ひきづってしまうタイプのメンタル弱めのポンコツ審判なんですが、事前の準備をしっかり行い、ミスジャッジを行わないようにしていきたいと思います。

また、ミスジャッジがどういう時に起きているかという紹介もありました(以下3点)。

・正しく見えていない

距離が遠い、近すぎる、アングルが悪い、選手のブラインド、違うところを見ていたなど。

・思い込み

選手がバランスを崩した→転倒した、ボールの軌道が変わった、この選手はファウルする/しないなど

・ファウルの認識が間違っている

規則を理解していない、たぶんジャッジ、だろうジャッジ、どちらかというとジャッジ

これらをなくすために、正しく状況を把握し、自身の判定を明確に説明できるよう(5W1Hで)にしていって欲しいということでした。

最後に

研修で聞いた内容を覚えている範囲で書いていきました。地域の研修ということもあって、講義の内容がとても濃かったです。参加して良かったと思いました。

今回学んだことを少しでも自分のレフェリングに反映していけるように努力していきます。

またこの内容が、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。最後まで読んでくださった方ありがとうございました。

2件のコメント

新しいリスペクトワッペンの取り付け、
参考にさせていただきました。
審判活動についても今後期待してます。
宜しくお願いします

コメントありがとうございます。
審判活動の期待もありがとうございます。
ノウハウみたいなものも記事にしていきたいと思います。

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